セミの抜け殻〔8139〕2025/07/28

2025年7月28日(月)晴れ!
夏真っ盛り。今朝も本社前ではクマゼミが大合唱。今の時期がクマゼミ合唱のピークでしょう。言い換えるとクマゼミ繁殖のピーク。子孫を残すため、朝から頑張って鳴き続けるオスのクマゼミ。
そして本社棟前のキンモクセイには、こんな風景が。なかなかすごい。この画角の中に、10個の抜け殻が写っています。幼虫にも、羽化する樹々の好き嫌いはあるんでしょうかね。よくもまあ、こんなに、という感じ。
これが登ってきている光景を想像したら、なかなか壮観だ。生存競争、なかなか激しそうやね。
クマゼミの幼虫期間って、5-6年と言われています。アブラゼミやミンミンゼミは2-5年という「報告が」あり、生育環境や生育地によってバラつきがあるのではないかと「言われて」いるそう。ネットで検索すると、「報告がある」とか「言われている」といった表現ばかりで、断定するようなものがないんですね。つまり、こんなにもこんなにも身近な生き物なのに、その生態は完全にわかっている訳ではない、ということらしい。地球はなかなか奥が深いのである。
僕が子供の頃は、クマゼミよりもアブラゼミの方が多かった記憶があります。そうだよね?
そして。アブラゼミの幼虫は7年間地中で暮らし、羽化して成虫となってからの寿命は1週間程度である、と習いませんでしたか?僕の記憶では、そう習いました。あの頃は「7年」と断定口調で表現されていた、アブラゼミの幼虫期間。
これはどこに根拠があったんでしょうね。誰の研究成果だったんだろう。今ではハッキリと否定できる「幼虫期間7年」説。
つまり、現代のようなネット社会になる以前から、「いつしか誰かが唱えた話」が引用され、拡散され、いかにも根拠がある話のように広まっていくという事象はあった訳だ。それが、ネット社会になって広まるスピードが早くなり、規模が大きくなってきた、と考えると、なかなかに奥が深い、人類の性。
やはり「公共AI」によるファクトチェックが必要かも知れないねー。
セミのぬけ殻と言えば。
先日、大好きなYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」で、サンスター文具さんの「個性強すぎ文具の世界」やってて、そこで「セミのぬけがらペンケース」が紹介されてました。4分20秒くらいから。これはすごい。開発段階で強烈な賛否の議論があったけど、最終的に商品化したそう。
こういう突き抜け方は、好き。カラー展開というのもまた、すごいね。勉強になりました。