非常時の津波避難タワー〔8142〕2025/07/31

2025年7月31日(木)晴れ!
昨日は、兵庫県丹波市で国内歴代最高気温を0.1℃上回る41.2℃が観測されたそう。日本全国で凄まじい暑さになった、そんな日、地震津波の警報や注意報が発令されました。
大自然ってのは、人間の事情は関係ない。暑かろうが寒かろうが、大雪だろうが台風だろうが関係なく、地震も津波も火山大噴火もやって来ます。そんな当たり前の事実を、再確認したことでした。
カムチャッカの地震。地元の、被害に遭われている皆様には心よりお見舞い申し上げます。
カムチャッカの地震は、南海トラフ大地震や東日本大震災と同じ、プレート境界地震。太平洋プレートが北米プレートに沈み込む反動による、地震。東日本大震災と同じやね。
南海トラフ大地震は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む場所で発生するので、今回の地震を発生させたプレートは直接関係してません。なので、まあ、これが南海トラフ大地震を誘発する可能性は低い。低いとは思うけど、地球はまだまだわかってないことだらけやし、地球の事象は「べき乗則」ルールに沿っているから、南海地震への備えへの気分は高揚させといた方がいいでしょう。
今朝の新聞には、香南市吉川の保育園児が津波避難タワーへ上がっていく写真が掲載されてました。津波避難タワーが訓練ではなく実際に使われたのは、初めてではないでしょうか。暑かったでしょうねー、園児たち。
この「注意報」というのは、なんか、どうしたらいいのか判断に迷うよね。「警報」なら迷わず避難するけど、「注意報」は迷ってしまう。今回は、そんなことも分からせてくれた地震でした。
幾度も書いてきたけど、南国市の避難タワーは、平時から開放されてて、いつでも誰でも上れるようになってます。中土佐町久礼のタワーなんかもそうやね。ところが、香南市のタワーは、手結のタワー以外は、どうやら普段は立ち入り禁止。
今回、吉川の子供達が避難した、ということなので、どんなになっているのか行ってみました。行ってみたのは「Y2避難タワー」。
なるほど。こんなになるのね。「緊急時にはここを破って避難して下さい。」の矢印の先。破ると、このような四角い穴があく。そこに手を突っ込んで、ロックを回して解除し、戸を開ける。そういう仕組みになってました。
さて。南国市には津波避難タワーが14基あって、全部普段からの開放型やけど、それで何かトラブルになったみたいな話は聞きません。
今回は注意報やったけど、大災害の本番時、パニックになっている中でこの戸を開ける手順を考える時、こういう仕掛けって必要なのかな、などと、いつも思うのです。どうなんでしょうね。
中土佐町長が言うてました。避難タワーは、いつでも町民に親しんでもらうようにして、いざという時、上ることに心理的抵抗を減らしていくのも大切、と。
初めて本番で使われた避難タワー。何よりの訓練になったと思うので、色々と検証し、避難計画や避難設備の向上につなげていきたいねー。
そんなこんなで7月も今日まで。明日から8月か。はやいね。はやい。