石積み甲子園〔8233〕2025/10/30
2025年10月30日(木)晴れ!
昨日の高知新聞に「四万十高生 石積み甲子園へ」という見出しの大きな記事が掲載されてました。11月2日に四万十町で開催される「第3回石積み甲子園」に、四万十町の四万十高校が初出場する、という記事。いいねー、これ。
この「石積み甲子園」が開催される話は、知人の石積みマニアの方からお聞きしてました。主催されているのは一般社団法人石積み学校という団体さんで、甲子園以外にも「石積み学校」を開催しておるということで、お誘いを頂戴していたのでした。
いずれも、所用と重なってしまい参加できないのが残念ですが、とても興味を持っております。素晴らしいよね、石積み甲子園も石積み学校も。
ホームページを見ると、その活動内容が詳しく書かれております。
2013年に設立。石積み技術の継承と石積みの修復を目的としており、崩れかけた石積みを実際に修復したりしながら積み方を学ぶワークショップを定期的に開催されてます。いや、そんな団体の存在、知りませんでした。こうやって高知新聞でデカデカと紹介されるのって、いいよね。
しかも、甲子園だ。高校生に、地元に古くから残る棚田などの景観がどうやって作られてきたのかを体感してもらい、技術を継承していく訳で、素晴らしい取り組みだと思いました。
石積みと言えば、僕が持っているこの本。「石積の秘法とその解説」。幾度かご紹介したけど、この本にはプロの技が惜しむことなく開陳されています。プロの技法の数々。仕事として、お城の石垣や河川の護岸、擁壁の石垣などを、そのTPOに合わせてどのように積んでいくか、といったプロフェッショナルの技術が、図解入りで紹介されてます。
方や、石積み学校。こちらで取り組まれているのは、全国各所に残る農地の石積み技術。高知にも、素晴らしい景観の棚田が多く残されてるけど、その石積みは、地域地域の石積み名人がコツコツと積み上げていったもの。長い長い年月をかけて。そして、メンテナンスをしながら。
コンクリートの擁壁が主流になってからは、そういった石積み技術も廃れてきた。しかし、いろんなことが一周回ってきた今、環境負荷が少なく災害にもしなやかに対応できる石積みが、見直されつつある訳です。生き物にも優しいし。
今回の甲子園には、愛媛県2校、徳島県1校、そして高知県からは、四万十高校と安芸高校の2校が参加。今回は四国の横行ばかりなのね。愛媛県立雨伊予農業高校が2連覇しているとのことで、高知県勢も頑張って欲しい。
高知新聞の、夢が膨らむ記事でした。
