地球の営みと年代感〔8155〕2025/08/13

2025年8月13日(水)薄曇り
よさこいが終わると、高知は夏も終盤へ。と、言われたりするけど、週間予報見たらまだまだ暑いねー。とは言え、クマゼミの声は少し小さくなり、ミンミンゼミが聞こえるようになりました。早朝には草むらから虫の声。いくら暑いとは言え、季節は巡っていくのは間違いありません。やはり秋がきて、そして冬が来る。それが地球の営み。大自然のサイクル。
地質学的な年代感で言えば、今よりずっと暑い時代もあれば、寒い時代もありました。だから、この現代の暑さは人間の営みとは関係なく、地球の営みによるものである、みたいなこと言う人もいるけど、それは、時間軸、年代感を科学的に見てない、と、僕は思う。
地質学的年代感で見れば、この地球気温の上昇速度は異常だ。スピードの問題。間違いなく、人類は地球環境を激変させているし、それが人類にとって存続の危機につながってるのも、間違いない。
もちろん、どこかの火山が(イエローストーンとか)巨大破局噴火して、一気に地球を寒冷化させる可能性はあるけど、その話と、人類の手による温暖化は別の話として考えなければなりません。地球のやることには逆らえんけど、人類のやることは改善できますきんね。
などと、この暑さの中で考えるけど、今年も乳牛、大変です。元々北国原産の乳牛は、暑さには弱い。日本の牛乳の半分以上を生産する北海道での猛暑は、キツい。高知の酪農家さんは、暑熱対策で、牛舎には壁をつくらないのがスタンダード。冬はシートを下ろして風を遮断するけど、夏は風を通して熱を逃す。
北海道の場合、冬の積雪対策が基本なので壁があり、夏場、風が通るような設計になってないのが、普通。だから、北海道がこんなに暑くなると、乳牛、大変なのである。
北海道でも暑熱対策を講じる牛舎、酪農家さんが増えてきたと聞きます。大変やねー。
今日は午前中、中村へ行ってました。写真は、その道中、黒潮町佐賀の海岸で撮影したもの。この十字の場所から北北東の方向を撮影しました。遥か向こうに、海に突き出したような山が見えます。興津岬の三崎山。フィリピン海プレートが北西に沈み込むことで、ユーラシーアプレートが盛り上がって興津の山地を形成。山地と山地の間が沈降して盆地になり、窪川の台地ができた話は以前も書いたけど、そういった、隆起、沈降の複雑な地質運動により、あんな地形ができたものと推察します。
それは、ほんの300万年前、フィリピン海プレートが、真北から北西へと方向転換したことによるもの。地質学的年代感で言えば、ほんの300万年。
ほんの数万年しか歴史のないホモ・サピエンスは、この数百年で地球環境を激変させ、そして、これからどこへ行こうとしているのか。300万年後には、おらんろうねー。