贋作展、美術館、赤とんぼ、文化芸術〔8205〕2025/10/02

2025年10月2日(木)晴れ!
今朝の日経新聞文化面。日経新聞は、最終面、「私の履歴書」が掲載されてる面が「文化面」。そこに、我らが高知県立美術館で開催されている展覧会についての記事が。
再考《少女と白鳥》
贋作を持つ美術館で贋作について考える
これが、高知県立美術館で開催されてます。本日は休館中で、明後日土曜日から第2期の展示が始まります。この、高知県立美術館がつかまされた贋作については、この8月にも書きました。で、贋作とは何か、美術とは何か、芸術とは何か、という深いテーマを考えるせっかくの機会なので、ぜひ、そういった意味の展覧会をやって欲しいと、僕が評価委員をやっている「高知県文化芸術振興ビジョン評価委員会」で述べさせて頂いたけど、僕が言うまでもなく、キチンと企画され、素晴らしいテーマ性を持って展覧会を開催されました。素晴らしいね、高知県立美術館。Good Job!
そんな取り組みが、こうやって全国紙の文化面で紹介されています。学芸員さんの想いや努力が、この記事からも伝わっってきますね。
今回の企画を実現された学芸員Tさん、先日の高知新聞特集記事「文化で稼ぎますか?〈県施設公募方針を考える〉」の最終回にも登場されてました。今、突然降って湧いて議論沸騰の県立施設指定管理者公募問題について、現場で頑張る方のご意見として述べられてます。
「長年の作品資料の保存や調査研究、展示ノウハウの蓄積があって実現した企画。短期的な収益目的の運営をしていたらできなかった。」
この問題は、今一度、「目的」と「方法」についてキチンと議論をやり直したいね。今、日本中の文化施設博物館に関わる英知が、高知へ集結しつつあります。
右側の記事は高知新聞。「アキアカネ激減 県内も」。
言われてみたら、赤トンボ、見んなったねー。実際、この10年間くらいで激減しているそう。原因は、地球温暖化とか考えられるけど、それだけではこの激減は説明できないのではないか、という話もあります。1990年代から使われ始めた農薬(浸透移行性殺虫剤)の影響があるのではないか、などといった説もあるんだそう。
実は3日ほど前、本社棟の中を赤トンボらしきものが飛んでました。もしホントの赤トンボなら、かなり貴重なもの。この記事には「今の時期に多数飛び交う黄色がかったトンボは多くの場合、赤トンボとは別系統で南方系のウスバキトンボ」と書いてます。ああ。写真撮っちょいたら良かった。赤トンボやと思うけどねー。
夕焼け小焼けの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
山の畑の桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか
十五で姐やは嫁にゆき お里の便りも 絶え果てた
夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ 竿の先
山田耕筰作曲、三木露風作詞。すごいね。詩は、歌は、人の心にとってなくてはならないもの。文化芸術は、人間が生きていく為に必要不可欠なもの。