トーチカと監視哨〔8133〕2025/07/22

2025年7月22日(火)晴れ!
子供たちも夏休みで、いよいよ夏本番。太平洋高気圧が頼もしいねー。クマゼミがワシャワシャワシャワシャと賑やかな、南国の朝。
ここは高知空港の東。物部川の土手。この右下に、このにっこりでは、2006年以来幾度も幾度も取り上げてきた戦争遺跡。丸いコンクリート製の構築物、わかりますでしょうか。今まで「トーチカ」と紹介してきましたし、このGoogleマップでも「物部川のトーチカ跡」と書かれている、小さな丸いコンクリート製の戦争遺跡。向こうには高知空港や高知高専の運動場。そこが、かつて高知海軍航空隊でした。
このトーチカ跡、今日は夏草に覆われて、半分埋もれた状態。80年前の夏は、どんな感じで佇んでいたんでしょうか。兵どもの、夢のあと。
でですね、幾度も幾度も「トーチカ」と書いてきたけど、本当にそうなのか。
先日来紹介してきたこの配置図。これには「監視哨」と書かれておるのであります。物部川土手の「監視哨」。
さて。ここで改めて「トーチカ」とは何なのか、と、GoogleのAIに訊いてみたところ、「トーチカとはロシア語で「〇〇←ロシア語」を語源とする軍事用語で、日本語では『特火点』と訳されます。主にコンクリートなどで作られた、敵の攻撃を防ぎ、反撃するための防御陣地のことです。」との回答。なるほど。
そこで更に尋ねてみました。
「トーチカ」と「監視哨」はちがいますか?
「はい、トーチカと監視哨は違います。トーチカは、主に防御を目的としたコンクリート製の要塞のようなもので、敵の上陸を阻止するための固定された陣地です。一方監視哨は、敵や危険を監視するための比較的簡易な施設で、必ずしもコンクリートでできているとは限りません。」
なるほど。この施設、コンクリートでできてはいるけど、確かに「簡易な施設」だし、要塞には見えませんな。この施設で、敵の上陸を阻止できるとも思えんしねー。
この監視哨で、グラマンとかの攻撃を監視し、高知海軍航空隊司令部に連絡していたのでしょうか。ここから機関銃撃っても、グラマン撃墜とかは難しかったかも知れません。そうか。監視哨か。
海軍航空隊ということで、米軍機の攻撃対象となったこの場所。この小さな、しかし上から見ると結構目立つ構築物に、一人で居る、というのも心細かったかも知れないねー。
カムフラージュに、夏草を伸び放題にしていたのかも、知れません。
戦後80年経過しても、夏草の中に佇んで、ここに戦争があったことを伝えてくれる貴重な貴重な戦争遺跡。