ニーナ〔8255〕2025/11/21
2025年11月21日(金)晴れ!
先日、大宮の鉄道博物館へ行った際に、EF66の0番台機関車を撮影してきました。そこでも書いたけど、国鉄、私鉄の「機関車」としては唯一のブルーリボン賞を受賞した車両。1968年から1974年まで製造され、当初は貨物列車を、途中からはブルートレインも牽引した、国鉄時代を代表する機関車。
製造が始まった時代は、高速道路網が整備され始め、トラック輸送が貨物列車の強力なライバルとなり始めていた時代。なので、トラック輸送に対抗する為に馬力とスピードを兼ね備えた機関車で貨物列車を牽引する機関車が必要となってきたのでした。そんな期待に応える形で、当時の特急列車の前面デザインを意識した、よく考えられたデザインでデビューしたのが、EF65。
国鉄型の電気機関車って、こないだ倉敷で撮影してきたEF64とか、ブルートレイン牽引で活躍したEF65のような箱型が基本。そんな中、この素敵なデザインは際立っています。中でも、27号機。通称「ニーナ」。
EF66の27号機は、1973年製造。0番台が老朽化で姿を消していく中、唯一最後まで残って活躍していたのが、27号機。国鉄時代の塗装、デザインを色濃く残した27号機は、鉄分の濃い人たちから「ニーナ」と呼ばれ、特別に親しまれてきたのでした。
しかしその「ニーナ」も、2022年3月に定期運用が終了、引退。所属の吹田機関区で、静かに余生を過ごしているとのこと。これだけ愛されたニーナなので、廃車解体はもったいない。恐らくは、どこかの博物館とかで静態保存されるんではないでしょうか。そうあって欲しいね。
そんな訳で、ついうっかり買ってしまったNゲージのEF6627が、DF50の横を走り抜けてゆきます。どうでしょう。DF50は、高知でも活躍したディーゼル機関車で、僕はDF50が牽引する汽車に乗ったことも、あります。しかし、EF66が牽引する電車に乗ったことはない。宇野から東京まで乗ったことのある寝台特急「瀬戸」は、たぶんEF65だ。
Nゲージで、「号機」まで指定されて販売されている機関車も珍しい訳で、現役時代を見てみたかったね。
話は変わるけど、僕がダブルリコーダーで前座を務めさせて頂いた、高知在住のシンガーソングライター矢野絢子さんには、「ニーナ」という叙事詩のような長い歌があります。なかなか素敵な歌。
今朝は「ニーナ」のお話でした。
